日本の芸術家の中で視覚的な面を上手に使うアーティストとして、村上隆を紹介したいと思います。彼は「日本的な」という部分で海外において勝負しようと、多くの外国人に日本を代表する文化として認知されていたアニメをそのツールとして使います。その効果は絶大で、今では日本のトップとして認められる存在となりました。… 読み続けてください
視覚芸術と視覚情報
視覚芸術は多くの人に訴える力を持っています。人間がその情報取得の8割程度を視覚に負っているという研究があることからも、納得のいく話です。つまり視覚情報というものは、使い方によっては非常に強い訴求力を発揮するのです。… 読み続けてください
視覚芸術百態
2018年に国立国際美術館でおこなわれた「視覚芸術百態:19のテーマによる196の作品」は、様々な角度から視覚芸術にスポットを当てるために196点もの作品を用意した意欲的な展覧会でした。また出展作品の中には高橋尚愛の「無題」といった初公開作品もあり、単に絵画を鑑賞するという目的のためだけでも訪れる価値のあるものだったのです。… 読み続けてください
「奇想のモード」展
視覚的なインパクトとしては2次元の絵画より3次元の立体構造物の方が、その情報量から考えても大きなものを与えることができると思われます。しかも、それが日常的に使用されるものだったら尚更でしょう。東京都庭園美術館でおこなわれる「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」展は、まさにそんなインパクトを与えるもので、日常のものであったはずの洋服が視覚芸術へと昇華し、作品としてあなたをそこで迎えてくれるのです。… 読み続けてください
ルネ・マグリット
視覚芸術という呼び名が一番しっくりくるアーティストに、ルネ・マグリットをあげたいと思います。ベルギー出身のシュールレアリスム画家として知られる彼ですが、シュールレアリスム運動に積極的に参加していたのは短い期間で、実はシュールレアリスムの理論的指導者であったアンドレ・ブルトンとはそりが合わなかったようです。… 読み続けてください